毎日を「ちょっと楽しく」する工夫とは? Wakoさんと高木さんが語る、暮らしと接客のヒント
ライフスタイルプロデューサーWakoさん(右)とLIXIL Advanced Showroomオンラインショールーム チーフ 高木さん(左)
LIXIL Advanced Showroomでは、第一線で活躍する1,100名のコーディネーターを擁し、全国約80拠点で各人が「お客さまの笑顔のために」というミッションの下、プロフェッショナルとしての在り方を追求し続けています。
「暮らし」「ホスピタリティ」など、多岐にわたる専門性が求められるコーディネーターを巻き込んだ企画として、第一線のロールモデルである「スペシャルコーディネーター」(※)との対談を実施しました。今回のゲストは、ライフスタイルプロデューサーとして幅広く活躍されているWakoさん。オンラインショールームのチーフであり、8代目スペシャルコーディネーターを務める高木さんとともに、「暮らし」と「接客」をテーマに語り合いました。
対談から見えてきたのは、特別なノウハウではなく、「日々の捉え方」が暮らしと仕事の質を変えていくというシンプルで本質的な視点でした。
(※)スペシャルコーディネーターとは:全国約80カ所のLIXILショールームに在籍する約1,100名のコーディネーターの中から、毎年選出されるトップレベルのロールモデルです。 お客さま一人ひとりに寄り添う誠実な対応に加え、総合メーカーとしての高度な専門知識、さらには周囲に良い影響を与えるコミュニケーション力や共感力を兼ね備えた人財が選ばれます。
自分をもてなすことから始まる暮らし
司会:まずは、Wakoさんが大切にされている「暮らしを楽しむ」という考え方について伺えますか。

ライフスタイルプロデューサーWakoさん

最初から理想の環境が整っていたわけではなくて、限られた中で工夫することが多かったんです。だからこそ、「今あるものでどうやって楽しむか」という考え方を大切にしてきました。たとえば部屋にキャンドルを灯したり、ちょっとした食事にお気に入りの食器を使ったり。それだけで、同じご飯でも全然違う時間になるんですよ。
「旅するように暮らす」というのも、よくお話ししていますね。旅先のホテルって、帰ってきたときに部屋が整っていて、それだけでちょっと気分が上がるじゃないですか。あの感覚を日常でもつくりたいなと思っていて。朝ベッドを整えるとか、クッションをきれいに並べるとか、本当にちょっとしたことなんですけど、それだけで家にいる時間の気分が変わるんです。

Wakoさんのお庭で摘んだフレッシュなハーブで淹れたハーブティー。
司会:特別なことを足すというより、今ある日常の質を上げていくということなんですね。

そうなんです。手に入らないからこそ工夫する、みたいな。そこから全部始まってる気がします。

LIXIL Advanced Showroomオンラインショールーム チーフ 高木さん

お話を伺って、「今あるものでどう楽しむか」という視点がとても腑に落ちました。私も在宅で仕事をしているので、ワークスペースに植物を置いたりして、気分が上がる環境を意識しています。

いいですね!やっぱり、自分が心地よくいられるかどうかってすごく大事で。そこが整ってないと、何をやってもあまり楽しくならないと思うんです。
在宅ワークのメリハリは「リセット」でつくる
司会:在宅での働き方についても、お二人の工夫を教えてください。


私は空間で切り替えるようにしています。仕事用のスペースを区切って、「ここに入ったら仕事、出たらオフ」と決めています。実際には子どもが入ってきてしまうこともあるのですが、それでも「ここは仕事をする場所」と決めておくだけで、気持ちの切り替えがしやすくなりました。
また、オンライン接客なので制服もあり、着替えることでオンとオフを切り替えています。仕事が終わって制服を脱ぐと、「今日は終わり」という感覚がはっきりするので、メリハリがつけやすいなと感じています。

制服いいですね(笑)。私はずっと在宅に近い働き方なので、「リセット」をすごく大事にしています。
司会:大きく環境を変えなくても、ちょっとした区切りで切り替えができるということなんですね。

そうなんです。ずっと同じことをやってると、だんだん楽しくなくなってくるので、一回リセットする。お気に入りのカップでお茶を飲むとか、トレーにカップとお菓子を乗せて、そこにちょっとグリーンを添えるとか。それだけで「自分のための時間」になるんです。

行動としては小さくても、意味づけが重要なんですね。

本当にそう。毎日の生活で少しずつ、ちょっとした“儀式”みたいな行動を重ねていくと、オンとオフが切り替えやすくなります。


習慣として持っておくことで、日常にリズムが生まれるんですね。空間や行動でスイッチを切り替えることで、仕事にもメリハリが出るなと感じています。
「自分のための時間」という軸でいうと、子どもと過ごす時間も、すごく大事にしています。
どうしても「子どものために何かしてあげる」という感覚になりがちなんですけど、それだけだと少し疲れてしまうこともあるので、自分自身も一緒に楽しめる形にしたいなと思っています。
平日は私がお休みの日もあるので、保育園をお休みして一緒に出かけることもあるのですが、そういう時間も「子どものため」だけではなくて、自分にとってもリフレッシュできる時間になっています。
少し外に出るだけでも気分が変わりますし、自分自身が楽しいと感じられることで、結果的に余裕を持って子どもと向き合えるようになっている実感があります。
司会:子どもとの時間を「役割」としてではなく、一緒に楽しむ時間として捉えているんですね。
キッチンは「使いやすさ」と「気分」で変わる場所
司会:暮らしの中でも、キッチンは重要な場所ですよね。高木さんはLIXILのキッチン「リシェル」を採用されたそうですね。やはり、家づくりの中でもかなり注力されたポイントなのでしょうか?

はい。キッチン周りは一番こだわった部分です。キッチンに立ちながら子どもたちが遊んでいる様子を見渡せるようにしていて、それだけで安心感が全然違います。

高木さんこだわりのご自宅キッチンは、LIXILのリシェル。

また、洗濯などの家事動線もキッチンからすぐにアクセスできるようにしているので、移動が減り、日々の家事がかなり楽になりました。
実際に暮らしてみて、子どもを見ながら家事ができることで安心感もありますし、移動が減った分、気持ちにも余裕が生まれたと感じています。
司会:動線や配置の工夫が、そのまま暮らしやすさにつながるんですね。

動線は本当に大事ですよね。私もかなりこだわっていて、シンクを2つにしたりしています。
配置の工夫だと、スパイスはすべて容器を入れ替えていて。お醤油や七味もそうなんですけど、パッケージのままだと見た目がバラバラになるのが嫌で。今はハーブも40種類くらい並べているんですが、全部揃えて置いています。

見た目も整っていて、使いやすさも上がるんですね。


そうなんです。家電が並んでるのもあまり好みではないので、できるだけ隠して(笑)。そうすると、好きに囲まれた“お気に入りの場所”になるんですよ。
司会:機能性だけでなく、気分よく過ごせるかどうかまで含めて考えられているのが印象的です。

とはいえ、全部を完璧にやらなくてもいいんです。たとえば収納の取っ手を変えるだけでも印象や気分がすごく変わるので。アンティークのものや真鍮(しんちゅう)のものにするだけで、雰囲気が全然違うんです。トータルのお部屋作りでいうと、アイランドキッチンだけしっかりつくって、後ろの棚はアンティークショップやリサイクルショップで探す、というのもすごくいいと思います。
接客でも「暮らしの視点」を大切にする
司会:スペシャルコーディネーターということで、ショールームコーディネーター1,100名のロールモデルとして活躍される高木さん。ショールームでの接客についてはどのように工夫されていらっしゃいますか。

お客さまの理想の暮らしを具体的にイメージできるようにサポートすることを大切にしています。実際の生活動線や使い方まで想像しながらご提案しています。
司会:単なる商品説明ではなく、その人の暮らしにどうフィットするかを考えることが重要なんですね。

もしWakoさんが1日だけショールームコーディネーターになるとしたら、どのような接客をされるのか気になります。

私だったら、まずは「どんな暮らしをしたいですか?」って聞きたいですね。商品が持つ機能ももちろん大事なんですけど、それだけを紹介するのみだとちょっともったいないというか。”お客さま一人ひとりが、その空間でどんな時間を過ごしたいか”が、大切だと思っています。

司会:設備の機能だけでなく、その先の過ごし方まで考えるということなんですね。

そうなんです。理想を全部詰め込んで完璧にしようとすると、選ぶのが大変になっちゃう。だからこそ「自分はここでの時間を一番大事にしたい」という軸をひとつ決めるだけで、家づくりはもっと楽しくなると思いますよ。
日常の中にある、豊かさのつくり方
司会:最後に、毎日を楽しく過ごすために大切にされていることを教えてください。

「ちょっとだけ楽しくする」ことですね。これ、ずっと言ってるんですけど。いきなり大きな幸せを求めると、結局しんどくなると思うんですよ。でも、「今日ちょっとよかったな」って思えることを積み重ねていくと、それがちゃんと効いてくる。

日常の質を上げていくという考え方には、私も共感します。

ちょっとずつでもいいんです。気づいたら変わってる、くらいでいいと思います。今ある環境の中でどう楽しむか。その視点があれば、暮らしも仕事も自然と変わっていくはずです。
司会:「大きな変化を求めるのではなく、今の暮らしを少しずつ面白がってみる」。そんなWakoさんの軽やかな視点は、キッチンという場所から始まる新しい毎日に、素敵なヒントをくれそうですね。
お二人とも、本日は貴重なお話をありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。











