ライフステージが変化しても働き続けられる世界を、 在宅業務を外注するシステム “Remo_cco” が実現
アデコ株式会社が運営を行うLIXIL Advanced Showroomの外注システムRemo_cco(リモコ) は、2018年にスタートしました。これはLIXIL Advanced Showroomでコーディネーター経験のあるOGたちに、在宅でショールームコーディネーターの業務の一部に従事してもらうという仕組みで、今やショールームに欠かせないシステムとなっています。人材活用という面で大きな役割を果たすとともに、ショールームコーディネーターの負担も軽減するメリットも大きく、この先さらなる発展が期待されます。
環境が変化しても働き続けるための機会を提供
LIXIL Advanced Showroomではショールームコーディネーターに対して、より多くの機会提供を行うことを目的に、在宅による外注システムRemo_ccoを運用しています。ライフステージの変化や健康問題、転居など、やむを得ない理由で退職せざるを得ないコーディネーターは一定数存在します。Remo_ccoはそれでも働き続けたい意志を持つ人に機会を提供するため、在宅業務を委託するシステムとして創出されました。
運営しているアデコ株式会社は、通常はショールームコーディネーターが担当する業務の一部をLIXIL Advanced Showroomから請負います。その代表的な業務が、見積もり作成業務です。アデコはLIXIL Advanced Showroomの元コーディネーターとフリーランスの業務委託契約を行い、見積もり作成業務を再委託します。LIXIL Advanced Showroomでは、スキルのある人材に見積もり作成業務を依頼することができ、また請け負う側は在宅業務なので都合のいい時間に作業に当たりながら、これまで培ったスキルや建築、LIXIL商品の知識を活かせるメリットがあります。
見積もり作成業務以外にもリモート業務が拡大
開始以来、少しずつ認知度が上昇し、多くのコーディネーターが見積もり作成業務を Remo_ccoに依頼するようになりました。スタート時には一桁だったRemo_ccoのメンバーも、現在は100名を越え、新型コロナウイルスによる自粛期間後はお客さまが増加している状況もあって、フル稼働が続いています。アデコではニーズがあればさらに人材を増やすことも考えています。
そのほか、ショールームの電話の取り次ぎや、新人や経験が浅いコーディネーターを対象に、オンラインによる見積もり作成トレーニングも新たにスタート。Remo_ccoが請け負う業務は拡大しています。オンラインの活用が急激に進む中、ショールームで定着しつつあるオンライン接客をRemo_ccoで対応することも、今後は可能性の一つとなっていくでしょう。また、コーディネーターのスキルは建築業や工務店、リフォーム店といった関連分野でも活かせるものであり、そうした業種での業務開拓も期待されます。
在宅業務の委託が企業の一つの選択肢となることを目指して
Remo_ccoの導入は、ショールームに良い影響を与えています。これまでコーディネーターは接客だけではなく、その後の見積もり作成や、書類の発送といった作業にも大きな労力を割いていました。しかし、一部の業務を外注することができるようになり、コーディネーターからは以前より接客に集中しやすくなった、という声が聞かれます。業務の軽減により、ワークライフバランスへの貢献にもつながっていけば理想的です。
これからも、やむを得ず退職せざるを得ない方々に対して、培ってきたスキルを引き続き活かせる選択肢となるように、マネージャーがRemo_ccoの案内をし、アデコ側でもいつでも話を聞く体制を整えていきます。復職支援でも大きな役割を担っており、ショールームからRemo_ccoに移籍し、再びショールームコーディネーターに戻った事例もあります。アデコでは、今後も在宅業務のニーズを把握して環境を作り続けていきながら、LIXIL Advanced Showroomと同じような課題を抱える企業の悩みにも、この成功事例を活かして応えていきたいと考えています。