円滑なショールーム運営を助けるYOurS(ユアーズ)メンバーたちの活躍
YOurSメンバーは、LIXIL Advanced Showroomのダイバーシティ推進の一環である、障がい者雇用で採用された社員です。本部のほかショールームにも配置され、各人の特性を活かして活躍の道を切り開いています。そのはたらき方と、YOurSメンバーを導く立場として、理解を深めあいながら奮闘するサポーターを通して、LIXIL Advanced Showroomにおけるダイバーシティ推進の取組みをご紹介します。
全国で活躍しているYOurS社員たち
LIXIL Advanced Showroomがダイバーシティ推進において掲げているのが、笑顔をキーワードにした、“Your Smile,Our Smile”というスローガンです。そしてこの各単語の頭文字を組み合わせた、ダイバーシティ推進の活動総称が、“YOurS”の取組みです。この取組みは年齢や性別、文化国籍の違いなどに関わらず多様な個性を尊重し、活躍を促すものですが、その中の一つが、障がい者雇用で採用されたメンバー・YOurSの雇用と活躍推進です。
YOurSメンバーは2021年1月現在、本部と全国12のショールームで合計23名がはたらいており、そのうち半数以上がショールームに配属され、1ショールームにつき1、2名が在籍しています。障がいの種類は病気や身体的なものなどさまざまですが、主にバックサポートと呼ばれる事務作業がメインとなります。業務内容は多岐に渡るため、サポートが不可欠ですが、YOurSサポーターと呼ばれる社員が個々の特性や体調などに配慮し、 YOurSが安心して活躍できるよう、コミュニケーションを大事にフォローや環境づくりを行っています。
共に過ごす時間が互いの理解を深め、かけがえのない存在に
取組みの一例として、2名のYOurSが在籍するショールームについてご紹介します。
金子さんがバックサポートチームのリーダーとして在籍するショールームでは、2016年からYOurSメンバーを受け入れ、金子さんがYOurSサポーターを努めています。今ではショールームの円滑な運営のためになくてはならない人財となっているYOurSですが、最初からすべてがうまくいった訳ではありません。お互いを理解しあい、またYOurSそれぞれの適正を見極め、活躍してもらえるようになるまでは試行錯誤が続きました。
受け入れた当初は予定していた業務がYOurSの特性に合わず、何をお願いするべきか悩み、コミュニケーションの行き違いもあったそうです。そのため、課題を感じるたびに向き合って話をする機会を設けました。時間をかけてお互いの理解を深めるとともに、少しずつ業務を覚えてもらい、現在は予約確認をはじめ複数の業務をYOurSに任せるまでになりました。また、金子さん以外にもチーム全員がYOurSとコミュニケーションを取ることで、皆で支え合う関係もできてきました。今後もチームとしてフォローを行いつつ、YOurS自身がさらに主体的に動き、成長していくことにも期待しています。
「依頼をこなすことで、仲間が笑顔になるのが嬉しい瞬間」
YOurS山川さん(2016年入社)
バックサポートとして各種資料の出力など、予約確認のサポート業務を中心に、カタログ発注、郵便業務、事務所・フロアの必要書類のストック等々、ショールームを運営する上で必要な業務を担当しています。当初は見積作業を行う予定で入社しましたが、やってみるとすぐに習得するのは難しく、サポーターの金子さんとともに自分に合った仕事を探し、今に至っています。
私が担当している業務は、コーディネーターの業務を助けるものですが、間接的にお客さまのお役に立てていると思えることがやりがいです。覚えることが多いのでミスもありますが、常にメモを取り、またサポーターの金子さんにも助けてもらって精度を上げています。同じことを質問しても丁寧に教えてくれますし、チームのメンバーみんなも気軽に教えてくれるのでとても感謝しています。
コーディネーターやチームメンバーに依頼された業務を迅速に完了させると、驚かれたり喜ばれたりするのが、嬉しい瞬間です。最近はその回数も増えてきて、みんなの笑顔が見たくて、さらに頑張ろうという気持ちになります。今はやるべき業務が多いので一つ一つ確実にこなすことを第一に考えていますが、余裕ができればチームメンバーやマネージャーの仕事のうち、自分にできるものにチャレンジしていきたいと考えています。
LIXIL Advanced ShowroomはLIXILの関連会社として、安定した環境の元で長くはたらけると思いますし、仲間に恵まれて入社以来体調も良好です。これを維持しつつこれからも頑張っていこうと思います。
「みんなが協力的だから、YOurSだと意識せずにはたらける」
YOurS矢ヶ崎さん(2016年入社)
前職でリフォーム関連の仕事をしていたこともあり、当初は見積作業をメインに担当していました。しかし見積の外注活用が進んできたこともあり、それ以外の仕事でも活躍していく必要が出てきました。そこで異動して山川さんと同じく予約確認のサポート業務を中心に、さまざまな仕事を覚えているところです。
バックサポートの仕事をやってみると、ショールームには本当にいろいろな業務があるのだなあと毎日新鮮です。達成感を感じるのは、業務改善ができたときです。新型コロナウイルス流行後はショールームの見学予約が必須となりました。そのため一時期バックサポートの仕事が増えて作業に忙殺され、チームとしてもコミュニケーションが減って仕事が上手くいかなくなってしまったんです。そこでこれではいけないと山川さんと2人で業務の効率化について取り組んだところ、山場を乗り越えることができ、仕事もうまく回るようになりました。
自分がYOurSメンバーだと意識することなくはたらけているのは、困ったときに相談しやすく、みんなが協力的なおかげだと思います。新型コロナ流行時にはオンラインで全国のYOurSメンバーと朝礼を行い、雑談をしたりしてお互い支えあうこともできました。また、迷ったときはSMILE Valuesを見て客観的に考えるようにしていますが、こうした指針があるのも素晴らしいと思います。ショールームの仕事もどんどん進化し、自分のやれる仕事も変わっていくと思います。ショールームを良くしていけるように、チームのみんなと相談しながらさまざまな提案ができたらと思っています。
「2人のおかげで、バックサポートの仕事もスピードアップ」
YOurSサポーター金子さん(2004年入社)
ショールームのバックサポートチームで、YOurSメンバーのサポートを担当しています。業務を指示したり、困ったことがあれば随時フォローや相談に乗り、2人が働きやすい環境を作るのが役目です。それぞれの個性や病気の特性を把握した上でフォローを心がけていますが、私以外のチームメンバーも次第に2人の様子を気にかけてくれるようになり、今はチーム全体で支え合えるようになってきたと実感しています。
2人のメンバーは性格も得意分野も異なります。様子を見ながら個々に向いた作業から担当してもらってきましたが、山川さんは一度習得するとミスが少なく、安定感が抜群。どんな依頼でも快く引き受け、かつスピーディーに対応してくれるのでコーディネーターからの信頼も厚いです。矢ヶ崎さんは自分から発信するタイプ。いろいろなことに気がつき、一度自分で考えた上で意見や提案をしてくれるので、それに助けられることもあります。
最近は仕事の精度も上がり、担当してもらう業務も増えました。2人が新しい仕事を覚え、活躍の場を広げていくことで、バックサポート全体の仕事がスピードアップしており、今や彼らがいなければショールーム全体も回らないほど存在感が大きいです。現在は予約確認の仕事に大きく関わっている2人ですが、徐々にペーパーレス化が進んで資料の出力業務などが減る傾向にあります。でも2人とも自分で仕事を見つけようとする姿勢があるので、何かしら自分で考えてショールームのために活躍してくれるはず。これからも頼りにしていきたいと思います!
※通常ショールームではマスクを着用してご対応させていただいておりますが、
写真撮影のため、一時的にマスクを外しております。