分かれていた建物を統合し、岡山県内最大級のショールームが誕生
LIXILショールーム岡山は2020年3月20日、約230坪の展示面積を有する住まいの総合ショールームとして、リニューアルオープンしました。それ以前は「岡山ショールーム 水まわり・内装建材館」と「岡山ショールーム サッシ・エクステリア館」として、分かれた2つの建物で営業していましたが、それをLIXILの営業所も含めて移転し、1ヶ所に統合した形となります。
以前は水まわりと金属製品等は、道路を挟んだ別の建物で展示していたため、複数の商品をご案内する場合は移動しなければなりませんでした。今回一つの建物にすべての商品を展示できるようになったことで、そうした不便さもなくなり、お客さまにも効率の良いご案内ができるようになりました。館内はインテリアまで含めた空間展示が増え、お客さまにも住まいの全体像を想像していただきやすくなり、リフォーム相談コーナーやイベントスペースといったコミュニケーションが進むスペースも充実しています。国道沿いでアクセスも良い新ショールームは、「ここに移転したんだね」と、既に多くのお客さまにも認知され、訪れていただいています。
リニューアルを機に掲げたスローガンは、「わたしが主役のショールーム」
リニューアルに際し、会社としてのビジョンやバリューに加え、独自のスローガンを掲げました。それが、「わたしが主役のショールーム〜誰かではなく自らうごこう〜」というものです。
「わたしが主役」というのは、自分が輝き、その他が脇役であるという意味ではありません。コーディネーターたちは日々、ビジョンやバリューを意識し、皆が頑張っています。しかしLクラスという規模だけに人数が多く、館が分かれていたりしたことによる弊害もありました。というのも、「誰かがやってくれる」あるいは「みんなでやろう」と、周囲を伺って個々が率先して動くことに鈍感になっている部分があったのです。そこで「誰か」ではなく、まず自分が意識して率先して動く主体性を持ち、コーディネーター一人一人がショールームを引っ張っていく存在になっていこう、という思いでこのスローガンを決めました。主体的・自主的・積極的・能動的な行動を自然とみんなが行えるようになれば、お客さまのためにもなります。それが「わたしが主役のショールーム」が目指すところです。
このスローガンはとてもいい方向に作用しています。例えば、もともと商品によって館が分かれていたため、コーディネーターによっては専門性に偏りができていました。しかし一つの館ですべての商品が見られる今は、すべての商品を同じようにご案内できるのが理想です。誰もがどの商品も対応できるよう研修も行っていますが、真面目なのが岡山の県民性。「家1棟分のご案内ができるようになりたい」と、旺盛な知識欲を全面に出して頑張ってくれているメンバーが多く、頼もしさは十分です。率先して学んで成長しようとしている姿には、まさにスローガンで求めている主体的な姿が現れていると思います。
集中や共有がしやすいオンライン会議システムをフル活用
2020年はコロナ禍の影響でオンライン会議システムを導入しましたが、これが思っていた以上に良い効果を生んでいます。当ショールームには20人ほどのコーディネーターが在籍していますが、これだけの人数になると情報が煩雑で、情報のキャッチ度にも差が出てきます。そこで、ミーティング等連絡事項が発生するものは録画して、後からでも見直せるように残し、重要な情報はチャットも駆使して共有することにしました。
オンラインのメリットは、みんなに伝えたいことを、動画を使って発信でき、また繰り返し確認できることです。接客で「お客さまからこんなことをお聞きしました」と、文字で書かれたものを読むより、コーディネーターの生の言葉で聞くほうが、実感が湧きます。「こういうことがお客さまのためになる」といった提案も、ロールプレイングをしながら伝えてくれると、見て理解しやすく、コーディネーターの想いも伝わってきます。メンバーたちも、オンラインの方が話の中味にも集中しやすいようで、以前より情報の浸透度が増してきました。また、終礼もオンラインで行っていますが、閉館時に広いショールームのどこにいても即座に参加できるので、集合のための時間ロスがありません。その日に出た連絡事項を、翌日出勤のメンバーに録画で伝えられるのもいいですね。岡山では今後もオンラインツールをフル活用して、メンバーの意思疎通や想いを共有し、お客さまへのサービスとして還元していきたいと思います。
理想を超えるコーディネーターたちの成長が見えた1年目
リニューアルして1年が経とうとしていますが、新型コロナウイルスの流行が社会に大きなダメージを与えた一方、コーディネーターたちは自分自身の暮らしや生活についてもじっくり考える機会になったせいか、これまで以上に真剣にお客さまに向き合い、暮らしを想像しながら深い接客ができるように変化したと思います。そして掲げたスローガンの理想を超えて、行動力が見えるようになりました。「まずやってみましょう」「次はこうしましょう」というコーディネーターたちの言葉や行動が次々生まれ、コロナ禍のショールームを何度も支えたと思います。
イベントスペースを使った各種の催しやセミナー、リフォームツアーなど、リニューアルオープンしたらやりたいと思っていたさまざまな計画は、ここまで実施できていません。コーディネーターからもたくさんの案が出てきており、それらを一つでも実現していくのが、2年目以降の目標です。自由にお客さまが往来し、ショールームで数多くの笑顔が見られるようになる日を心待ちに、みんなで力を合わせ頑張っていきたいと思います。