株式会社LIXIL
LIXIL Advanced Showroom

私たちの笑顔が、世界のSMILEにつながる。子ども支援活動『SMILEを贈ろう』プロジェクトがスタート

LIXIL Advanced Showroom (以降:LAS)では、子ども支援活動『SMILEを贈ろう』プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトは認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンと提携し、毎月のSMILEポイント(※)数に応じて世界の子どもたちに支援活動をするというもの。

※SMILEポイント…LAS社内でValuesに沿った行動をした社員に贈られるポイント。社員同士で贈り合う。ポイントを贈る際はメッセージが添えられ、感謝や尊敬の気持ちを伝えるコミュニケーションツールとしても定着している。

SMILEポイントを贈り合う文化が社内の行動意識を高め、お客さまの笑顔につながります。さらにこれからは、世界の子どもたちの笑顔にもつながっていくことになります。今回は、グッドネーバーズ・ジャパンの細川さん、飯島さんを招き、世界の子どもたちの現状や支援活動の意義についてお話を伺いました。

子どもたちへの支援が貧困の連鎖を止める

LAS:まずはLaLaLaの読者に向けて、グッドネーバーズ・ジャパンさんの取り組みについて教えていただけますか?

飯島さん:私たちグッドネーバーズ・ジャパンは、海外と国内で子ども達のこころと身体を守るための活動をする国際NGOです。アジア・アフリカでは教育や水、医療などの支援、国内では低所得のひとり親世帯を対象とした食品支援などを行なっています。LASさんには海外の子どもを支援いただいているので、海外事業を軸にもう少し活動概要をお話すると……子どもたちが教育を受けて、心と身体が元気に成長できるような環境を整えるための活動、といったところでしょうか。子どもたちが大人になったときに貧困のスパイラルから抜け出せるよう、様々な事業を展開しています。

細川さん:子どもたちが学校へ行けない理由はひとつではなく、学校を作れば解決するというわけではありません。もともと親世代に学校で教育を受けた経験がない人も多く、子どもは家族を支えるために働いて当たり前、という環境になっている場合があるのです。教育の重要性が分からないままになっていることで、負の連鎖が起きてしまっていると考えられます。

飯島さん:たとえばアフリカでは、子どもが水くみ労働をする場合があり、一時間以上も歩いて井戸に水をくみに行くこともあります。ほかにも、弟や妹の面倒を見る必要があったり、女の子は学校に行かなくていいと考えられていたりします。

細川さん:そういった地域では、学校の環境を整えるだけでなく、地域の大人たちの収入向上のために職業訓練をしたり市場をつくって雇用を生み出すなど、包括的に地域全体の支援をしながら、子どもが学校にいくことの重要性を伝えています。

グッドネーバーズ・インドネシアのスタッフ

LAS:2020年からは新型コロナウイルスが世界中に広がりました。グッドネーバーズ・ジャパンさんの活動にも影響があったのではないでしょうか。

飯島さん:コロナ禍で様々な国でロックダウンがあり、多くの学校が休校になりました。その影響で私たちも今まで通りの活動ができないことが多々ありました。状況に応じて衛生用品の支援や手洗いの啓発活動などを行なったり、教育番組の制作や教材の提供によって、自宅学習の支援も行ないました。

細川さん:コロナ禍以降は、児童婚と児童労働が増えそうだというデータも出てきています。これも、休校により子どもたちが学校へ行けなくなったり、親が仕事を失ったりしたことの影響があるのではないでしょうか。最近では少しずつ学校も再開してきており、ようやく従来どおりの支援ができるようになってきました。このまま収束してほしいと願うばかりですね。

LASから世界中にSMILEを

LAS:『SMILEを贈ろう』の取り組み開始にあたり、グッドネーバーズ・ジャパンさんには寄付の方法など大変親身になって相談に乗っていただきました。私たちからお声掛けをさせていただいた際、どんな印象を抱かれましたか?

細川さん:法人さまとして、社員の方を巻き込んで支援いただけるのはとてもうれしいことだと感じました。支援者の単位としては1法人でも、その裏にたくさんの社員の方がいてくださるのは、非常に心強いことです。お話をいただいたときから絶対に実現したいと思っていました。

LAS:いろいろと相談させていただいた結果、SMILEを贈ろう、の開始時は、「子どもスポンサー・ひとりの成長を見守るコース」で3人の子どもたちの個別支援と「子どもスポンサー・みんなの成長を見守るコース」を連動したかたちでさまざまな子どもたちへの支援にまわす形へとまとまりました。

細川さん:支援を待っている子どもの中から、国と性別が偏らないようネパール、バングラデシュ、カンボジアの3人をご紹介させていただきました。

LAS:3人の子どもたちのプロフィールを見ると、「看護師になりたい」などの将来の夢が書かれていたりして。3人のこれからの成長が楽しみです。支援を継続すると、定期的に活動レポートや写真をいただいたり、必要に応じて3人のお子さんとお手紙のやりとりもさせてもらえたりするということで、形に残るのも素敵ですね。社内にも公開していきたいと思います。

細川さん:子どもたちがきちんと教育を受けられるようになれば、視野も価値観も広がって、新しい夢に出会ったりすることもあるかと思います。そういう変化や成長も、ぜひ一緒にみていただけたらうれしいです。

LAS:今回の取り組みを開始するにあたって社内のSNSにお知らせを投稿したところ、非常に反響が大きかったです。LASの社員は、「誰かのために」頑張れる人が多いと感じています。SMILEポイントが、つまり社員一人ひとりのValuesに沿った行動が結果的に世界の子どもたちのために役立つと思えたら、さらに頑張り甲斐が出てくるのではないでしょうか。そしてこれまで以上にValueへの意識が高まることで、お客さまの笑顔にもつながっていくはずです。

細川さん:まだ取り組みは始まったばかりですが、多くの社員さんに応援いただけるというのは私たちとしてもやりがいを感じられてうれしいです。「ひとりの成長を見守るコース」でご支援をいただく3人については、毎年1回ずつ成長記録とお手紙をお送りします。「みんなの成長を見守るコース」の方でも「みんなの成長ノート」というメールニュースを毎月お送りしていきます。ぜひ楽しみにしていてください。

LAS:長く支援を続けられるように頑張りたいと思います。引き続きよろしくお願いします。

細川さん:よろしくお願いします。

 

グッドネーバーズ・ジャパン『子どもスポンサーシップ』

写真提供:©Good Neighbors