今回は、コーディネーター経験後、社内公募に立候補ののち戦略部へと異動した藤井さんのインタビューをお届けします。コーディネーター時代の心がけや、社内公募立候補の経緯、そして現在のお仕事内容ややりがいについてお聞きしました。

“深堀り”を意識し、お客さまの想いやニーズをすみずみまで読み取る

2018年にコーディネーターとして新卒入社しました。父が住宅関係で働いていたのでもともと興味があり、就活中は住宅メーカーを中心に検討していたんです。そのなかで、LIXIL Advanced Showroomではコーディネーターとしてお客さまに直接ご提案できること、そして商品数が多く幅広く住まいに携われる点へと魅力を感じました。

入社1年目のときには、社内の新人コンテストで、全国1位をとることができました。私は、 “深堀り”を大切にしています。お客さまの好みや考えをこちらの想像で決めつけるのではなく、ヒアリングの際には1つの質問からさらに2つ、3つと話題を広げ、「なぜそう思うのか」「どんな思いでそのような希望をされるのか」といったところまで深堀りしてきました。その結果、お客さまのニーズを読み取ることができ、全国１位という結果につながったのではないかと思います。

男性ならではの視点を活かし、広い価値観やスキルを届けたい

コーディネーターを経験するなかで、接客スキル以外も伸ばしてみたいという気持ちが大きくなり、社内公募制度に立候補。2022年4月からは、本部の戦略部 企画運営課に所属しています。選考時には、戦略部で「やりたいこと」にプラスして、自分が「できること」を考えてプレゼンしました。

まず、戦略部でやりたいと思ったのが、本部と現場の架け橋になること。LIXIL Advanced Showroomはショールームと本部の連携にスピード感があるものの、コーディネーター時代にはどうしても本部に対して距離を感じてしまうことがありました。そこで、コーディネーターの経験を活かしてより現場目線でショールームと連携ができるようにしたいと考えました。

できることに関しては、男性ならではの視点を活かすことです。LIXIL Advanced Showroomのコーディネーターは、多くが女性です。しかし、年代や性別の幅広いお客さまにご提案をするなかで、男性の視点が武器になると感じた経験もありました。たとえば、男性のお客さまに「こちらの洗面台はひげが剃りやすいですよ」など、より近い目線でご案内ができたりします。本部でも男性目線で意見を伝えたり、その視点を後輩コーディネーターの指導にも活かすことで、さらに幅広い価値観やスキルを社内に届けることができたら、と思っています。

現場の課題の要因を分析し、的確な対策を提案

現在は戦略部の企画運営課で、各ショールームの課題に対して要因を分析し、検討した改善案を現場へと伝える仕事をしています。お客さま満足度やオンラインショールームへのご案内までの動線、商品のご提案方法など、それぞれの課題について関連するデータを分析し、適切な対策を見出すことで、よりよいショールーム運営へと繋げます。

要因を探るための分析では、データの抽出方法を見極めるのが難しく、分析結果が正解という保証があるわけではないといった大変さがあります。ですが、もともと数字を見ることが好きで、学生時代には経営系の学部でECサイトの購買意欲の調査を行なっていたこともありました。今はコーディネーター時代に触れられなかったデータを活用し、課題解決へと活かせることに、やりがいを感じています。

現場の感覚を持ち続け、ショールームから感謝される存在に

企画運営課は、各ショールームの課題と向き合い、改善策を探る仕事をするため、実際に現場へ足を運んでマネージャーやコーディネーターとコミュニケーションをする機会が頻繁にあります。本部職でこのように、ショールームに対して直接何かをする仕事はめずらしく、だからこそコーディネーター時代に得た視点や経験が役に立ちやすいとも感じています。今後も現場の感覚を忘れないよう、心がけたいと思います。

私がSMILE Valuesのなかで特に意識しているのは、Speed-スピード-です。本部は、現場以上に先を見据えて道筋を示すことが求められます。本部の瞬発力が低ければ、現場のスピード感の低下にもつながってしまうため、いつでも先回りをして現場の課題を解決していきたいと思います。そのためにも、コーディネーター時代に培った“深堀力”も活かしながら、お客さまや現場のニーズを的確に見極めていきます。そして、私たちの提案がよりよいショールーム運営へとつながり、現場から「提案してくれてありがとう」と、感謝してもらえる存在になっていきたいです。

＜プロフィール＞
2018年にコーディネーターとして新卒入社。2つのショールームでの接客経験を経て、社内公募に立候補ののち2022年4月に戦略部へ異動。趣味はゴルフ、スキューバダイビング。和歌山県の海によく潜りにいく。