株式会社LIXIL
LIXIL Advanced Showroom

「なりたいのは、北風ではなく太陽」周りから包み込むことで影響力を発揮する存在を目指して〜エリアトレーナーインタビューvol.1 原さん〜

LIXILショールームには、会社が打ち出した施策を自ら率先して示しつつ、ショールームやコーディネーターに展開していくことをミッションとする、13名のエリアトレーナーが存在します。会社の方針を全国のショールームに行き渡らせるには、エリアトレーナーのはたらきが欠かせません。

LaLaLaではエリアトレーナーのみなさまに取材し、仕事の内容や喜び、懸ける想いなどを伺いました。第一弾に登場いただく原さんは、コロナ禍でエリアトレーナーに就任し、オンライン主体の活動の中、自分のやり方を見出そうとしています。

会社の示す方針を成果につなげるため、ショールームに浸透させるのが仕事

全国に13名いるエリアトレーナーは、会社の施策をエリア内で定着させるため、コーディネーターにレクチャーを行ったりして、推進していくことが役割です。今なら、オンライン接客のトレーニングや、ペーパーレスによる業務効率化、接客用のタブレットを効果的に使うためのアイデアや手法を展開する、といったことに力を入れています。タブレットは使い方を覚えたらそれで終わりでは?と思うかもしれません。でも社内のコンテンツをどう使うか、効率が良くなるアプリケーションはどれか等、工夫を考え始めるとやることが尽きません。デバイスの使用も、施策の展開も、ただ内容を伝えたり、使い方を教えることではなく、効果が出るやり方や活かし方をショールームに浸透させるのが、エリアトレーナーとしてやるべきことなんです。

従来は担当しているショールームを定期的に訪問し、直接コーディネーターとコミュニケーションし、また自分がお手本になるよう、接客にも出て示すのが基本でした。現在はコロナ禍で移動が難しく、すべてがオンラインによる活動となっています。画面越しだと相手が理解できているか、判断が難しいところもあります。そのため営業の数字を確認し、ショールームマネージャーやチーフコーディネーターに進捗確認やフォローをお願いしながら、施策の定着を進めています。移動時間のロスがない分、他のことに時間が取れるメリットもあるので、いずれ訪問できるようになっても、オンラインもうまく併用して活動していきたいと思っています。

同じ「伝える」でも、チーフ時代とは違う難しさ

私はコーディネーターからチーフコーディネーターを経て、エリアトレーナーになりました。自分で体現し、見せていくタイプではないので、着任当初は不安に感じることもありました。でもやってみると、10年以上やってきたコーディネーターのキャリアが生きる部分が多く、自信になっています。皆の質問には大抵答えられるのは、経験のなせる技ですね。聞かれることや見られる機会が増えた分、常に楽しく、明るい印象を与えられるように振る舞うことを意識しています。

コーディネーターに教え、成長を促すという部分で、チーフとエリアトレーナーは似た部分はありますが、大きな違いがあります。それは、チーフにとってコーディネーターは部下なので指示をすればいいのですが、エリアトレーナーは「こうすればうまくいくよ」「会社の考えはこうだよ」と伝え、実践を促す立場だという部分です。ある程度経験を積んだコーディネーターが対象ですから、施策を実行してもらうには、私が話すこと、やることに説得力が必要です。私自身の体験談を話すことはもちろん、さまざまなデータを示して納得してもらってはじめて、実施につながります。現地で直接伝えられない今は、例えば接客ならば動画を撮影してやり方を見せるなど、さまざまな知恵を絞って伝える工夫をしています。

喜びを感じるのは、コーディネーターの成長が見えた瞬間

エリアトレーナーとなり、人を動かすことの難しさを改めて感じていますが、今まで以上にSMILE Valuesの「敬意」を意識して動くようになりました。人を思いやり、敬意を持って接するからこそ、信頼関係も強くなります。結果が表れていたらほめることを大事にし、こまめなフォローを心がけています。

やりがいを感じる瞬間は、コーディネーターの成長を感じるときです。自分が伝えたことを実践し、結果を出してくれているのがわかると本当にうれしいですね。たとえば初めてオンラインショールームの接客を行うコーディネーターには、ロールプレイングを行います。あるとき、パソコンが苦手で、不安で仕方がないというコーディネーターが、オンライン接客デビューをすることになりました。なんとかして力になりたいと、練習回数を増やして対応しましたが、初日のあと、無事にこなせて安堵が伺える報告をもらい、うれしかったですね。そんなときは表情も変わっているものです。その後もお客さまアンケートが返ってくるなど、オンラインでも着実に結果を出せるようになっていて、頼もしいです。コーディネーターが仕事に自信を持てる=成長だと思いますが、それが私自身のやりがいや喜びに直結しています。直接の報告もうれしいですが、私は数字を見るのが好きなので、成長具合が数字から感じ取れるとうれしくなりますね。

全国の優れた仲間から受ける刺激が、自分をさらに成長させてくれる

私はずっと一つのショールームに所属していたので、以前は視野を広げるにも限界がありました。しかしエリアトレーナーとなり、全国で活動している方々と接する機会を持ったことで、考えや仕事の幅がとても広がったことがうれしく、感動もしています。みなさんすばらしいキャリアを持っていて、自分にはない着眼点や行動力があり、ミーティングでは刺激を受けることばかりです。新しい経験は成長のチャンスになると実感する場面がたくさんあります。尊敬できる方たちに少しでも近づけるよう、多くを学びたいです。

目標はエリアトレーナーをやりたい、と思ってもらえる人を増やすことですが、それには私自身が憧れられる存在にならないといけません。目指すのは、寓話にある「北風と太陽」の、太陽になることです。北風のように厳しさで人を動かそうとするのではなく、太陽のように周りから少しずつ温めるように影響力を与え、コーディネーターが自分から動き出すようになったら素敵だと思うんです。優しくも温かい、でもしっかり成果につなげられるエリアトレーナーになれるよう、これからも頑張っていきます。

<プロフィール>
2009年にコーディネーターとして入社し、チーフコーディネーターを経て2020年よりエリアトレーナーを務める。エリアトレーナーの素養は、自分の考えを持ち、行動力、切り替え力があることといい、ぜひ目指して欲しいとのこと。休日は気分転換と健康管理を兼ね、2時間ほどのウォーキングを習慣にしている。

※通常ショールームではマスクを着用してご対応させていただいておりますが、記事制作のため、一時的にマスクを外してイメージ撮影をおこなっております。