株式会社LIXIL
LIXIL Advanced Showroom

お客さまのこだわりを形にする、キッチン空間のスペシャリスト

LIXILショールームのコーディネーターの中で、キッチンに特化して高い専門性を有し、接客を行うのがキッチンスペシャルコーディネーターです。通常のコーディネーターとしての仕事に加え、キッチンにこだわりがあるお客さまの希望を叶えるスペシャリストとして、信頼を得ています。そんなキッチンスペシャルコーディネーターの仕事内容について、前さんの経験を通して語っていただきました。

専門知識と経験値で、難易度の高い要望を形に導く

キッチンスペシャルコーディネーターは、コーディネーターとしてのスキルや経験値に加え、キッチンに特化した知識を持つコーディネーターです。私はコーディネーターを6年ほど経験したあと、ショールームマネジャーに薦められ、キッチンスペシャルコーディネーターになりました。

コーディネーターは一般的に、お客さまに対してまんべんなく商品説明を行います。プランに関しては業者さまが決まっていれば、その業者さまのプラン内での商品提案となります。一方、キッチンスペシャルコーディネーターは通常の接客も行いますが、キッチンにこだわりのあるお客さまについて、優先的に対応しています。他のコーディネーターからお客さまを引き継ぐこともありますし、難易度が高いキッチンのプランとなれば、それこそ私たちの出番です。

例えば、まだ何も決まっていないところからの空間提案や、リフォームにおいて、現状のスペースに新しいキッチンをうまく収めるにはどうすればいいかといった内容になると、一般のコーディネーターでは少し対応が難しくなります。そんなときは私たちが生活にフォーカスしてじっくりヒアリングを行い、どのようなキッチンが理想で、どう作っていくのか、お客さまと一緒に未来を描き、形にするお手伝いをしていきます。キッチンに関してお客さまと長い時間をかけ、接客を行うのが一つの特徴といえるでしょう。業者さま未定だったりすると、自由度が高い提案ができるところにもやりがいがあります。また、LIXILが新商品を開発する際は、開発担当から意見を求められるなど、貴重な経験もできます。

人に支えられ、学び、経験を重ねて着実に成長

キッチンは商品を構成している部材も多く、知識もたくさん必要です。パーツや色の組み合わせ次第で、一人一人にオリジナルキッチンができるといっていいほどの自由度があります。私はコーディネーター時代、特にキッチンが得意という訳でもなかったのですが、「やってみないか?」と一度打診されたことがあります。しかし当時は専門性を身につけられる自信がなく、お断りしてしまいました。でも2年後、再び声をかけられたときに「ショールームコーディネーターとして働き続けるなら、新しいことへのチャレンジは必要」と決意し、テストや研修を経てキッチンスペシャルコーディネーターになりました。

覚悟はしていましたが、最初は覚えることがたくさんありました。でも研修機会が豊富だったおかげで、次第に不安は取り除かれていきました。今も半年ごとの研修でディスカッションやロールプレイングを行い、全国の仲間たちで知識や事例を共有しています。また、人に助けられた場面も多くあります。他のショールームとの交流も多いので、困ったときはさまざまな部署、立場の方たちに親身に話を聞いてもらったり、サポートを受けたりして、SMILE Valuesの中にある、仲間への“敬意”を何度も感じました。こうして周囲に助けられつつ接客で事例をこなし、複雑な現場をどんどん経験していくことでノウハウが溜まり、難易度の高い要求に対してもお応えしていけるスキルが身についていったと思います。

人に頼られ、また教えることが自分の力になっていく

キッチンスペシャルコーディネーターにとって大事なのは、提案力と知識です。お客さまのヒアリングを的確に行い、知識を駆使していかに最善のキッチンプランを提案できるかどうかが問われます。また、一緒にはたらくコーディネーターたちには、「キッチンのことは聞けば何でもわかる」と思われているので、必要な知識を常にアップデートしていくことも必要です。

今の目標は、もっとプロフェッショナルとして自分のレベルを高めていくことです。現在は「リシェル」という商品のアンバサダーを努め、販促やコーディネーターの育成にも力を入れていますが、人に教えることでさらに自分の知識が深まり、実力がついてきたとも感じています。「前さんに聞いたら大丈夫」と思ってもらいたいし、私が培ってきたものもしっかり後輩に伝えていくことを意識しています。

専門性の必要な仕事は難しいと思われがちですが、キッチンスペシャルコーディネーターはキッチンが好きで、お客さまの暮らしのことを考えて楽しく接客に向かえる人なら、誰もが挑戦できるものだと思います。私のように最初からキッチンが得意でなかったとしても意欲次第なので、多くの後輩が目指してくれることを期待しています。

<プロフィール>
2012年入社。大学で建築を勉強し、そこからコーディネーターの仕事を知り興味を持つ。2017年にキッチンスペシャルコーディネーターとなり、現在はリシェルアンバサダー(※)としても活発に活動している。
※リシェルアンバサダーとは
キッチンスペシャルコーディネーターは接客以外にも、所属ショールームにおけるコーディネーターのリシェル提案力強化の活動を行う。リシェルアンバサダーはそれに加えて、エリア内にある他ショールームのコーディネーターに対しても、リシェル提案力アップに向けた育成活動を担う。現在は全国で9名のリシェルアンバサダーが活躍中。

※2021年2月現在、ショールームでは新型コロナウィルス感染症防止のため、コーディネーターはマスクの着用、ご案内時のお客さまとの一定距離の確保、消毒液を使用したこまめな館内清掃など、感染症対策を講じて営業を行っております。